「赤ちゃんが生まれたら、母乳をあげたいと思っているけど、ちゃんと出るか不安」
「母乳って勝手に出るんじゃないの?まだ全然出てないのに、吸わせる必要あるの?」
と、思われているかたもいらっしゃると思います。
これらの不安や疑問は、どうやって母乳が作られるのか、その仕組みを知ると解消されるかもしれません。
一緒に、あなたのおっぱいがどのように変化していくのか見てみましょう!
まず、妊娠の前半から、おっぱいの中では母乳を作る工場が作られ始めます。
工場ができるにつれて、おっぱいが大きくなったり、
赤ちゃんが見つけやすいように、乳輪の色が濃くなることがあります。
おっぱいが小さいと、「母乳は少ししか出ないのかな」と不安に思うことがあるかもしれません。
赤ちゃんが欲しがるままに授乳していれば、おっぱいの大きさに関わらず、十分な母乳を出すことができますので、心配しないでくださいね。
妊娠中期頃になると、母乳を作る生産ラインがさらに作られて、母乳をつくる機能が整ってきます。
そして妊娠16週ころから初乳が作られはじめます。
ということは、早く生まれた早産の赤ちゃんにも、あなたのおっぱいは対応できるようになっているのです。
すごいですよね。
赤ちゃんが生まれるまでは、胎盤から出るホルモンによって、本格的な母乳作りにはまだストップがかかっています。
ですので、出産した直後に母乳が出ていない感じがしても、初乳は作られていますから、心配しなくて大丈夫ですよ。
次回は出産後の変化についてお話ししていきます。
参考書籍
本郷寛子・新井基子・五十嵐祐子
『お母さんも支援者も自信がつく 母乳育児支援コミュニケーション術』
南山堂,2015
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