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食べたもので、母乳って変わるの?

執筆者の写真: 金田 千依金田 千依

前回、ケーキやごちそうを食べても、母乳のなかの脂肪の量は変わらない、ということをお話ししました。



母乳の中の脂肪球が増えたり、ベタベタすることはないのですが、


脂肪球の構成成分は、お母さんが食べたものに影響するんです…!




今日は、これがどういうことか、お話ししていきたいと思います。


赤ちゃんにとって、脂肪は成長・発達のためにとても大切な働きをします。


「脂肪」は、何種類もあって、それぞれ働きも違います。



例えば、牛や豚の脂やバターに多く含まれる


「飽和脂肪酸(ほうわ しぼうさん)」は、主に成長のためのエネルギー源となります。



赤ちゃんの脳細胞や網膜を作るのに必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)などの


「多価不飽和脂肪酸」は、魚介類に多く含まれます。




どれも必要な脂肪ですね。



母乳に含まれる脂肪酸の種類も、お母さんの食べたものによって変わってきます。


お肉を食べれば、


母乳中の飽和脂肪酸の割合が増えて



魚を食べれば、


母乳中のDHAやEPA(エイコサペンタエン酸)など、細胞膜や神経を育てる脂肪酸が増えます。




ちなみに、DHAやEPAを摂取することは、お母さんの動脈硬化の予防にもなります。



赤ちゃんと、お母さんの健康のために、


お肉や揚げもの、ケーキはほどほどに、


サバやイワシなどの青魚を食べる機会を増やすといいですね。



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