母乳育児を軌道にのせるポイントとして、
・産後なるべく早くからおっぱいを、頻繁に吸わせる
・母乳をなるべくためない
ということをお話ししてきました。
赤ちゃんに医学的なサポートが必要だったり、お母さんの体調によっては、出産後すぐにおっぱいを吸わせたり、一緒に過ごすことが難しい場合もあります。
赤ちゃんと離れ離れになると、とても心配で不安になるかもしれません。
「何もしてあげられない」と悲しい気持ちになるかもしれません。
ですが、お母さんが赤ちゃんに触れるだけでも、赤ちゃんにとっては癒しとなり、成長発達の助けになります。
そして、1滴の母乳を与えるだけでも、赤ちゃんを守るたくさんの成分を届けることができます。
母乳を与えたい、と思ったら、
できる範囲で早くから、おっぱいを搾る「搾乳(さくにゅう)」を始めてみましょう。
赤ちゃんがおっぱいを吸うと、母乳を作るホルモン「プロラクチン」が上昇します。
搾乳でも同じ効果があります。
できれば1日8回くらい、自分の体調に合わせて出来る範囲で行ってみましょう。
作られた母乳を外に出すホルモン「オキシトシン」はリラックスすることでも分泌されます。
赤ちゃんの写真や動画を見たり、
好きな飲みものを飲みながら...
好きな音楽を聴きながら...
ゆったりできる場所で...
など、自分が落ち着ける環境のなかで搾乳するのも効果的です。
母乳の量を増やしたい、と思った場合には、
暖かいシャワーやタオルで、おっぱいを温めたり、気持ちいいなと思うおっぱいマッサージを試してみるのも良いでしょう。
赤ちゃんがいないところで搾乳するのは、寂しくなるかもしれません。
思うようにいかない、もどかしさや、やり場のない気持ちを抱くかもしれません。
そんなときは、1人で抱え込まずに、家族や友達、病院のスタッフや保健師さん、地域にいる助産師などに気持ちを吐き出してみてください。
いつでもみんな、お母さんと赤ちゃんが元気でいられるよう応援しています。
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