今日は引き続き、
「おっぱいの作られ方」産後編です。
赤ちゃんが生まれてから、生後48時間までの変化についてお話していきたいと思います。
赤ちゃんが生まれて、胎盤が出ると、母乳作りのスイッチが入ります。
赤ちゃんが生まれたら、できるだけ早くから肌と肌の触れ合いをして、おっぱいを吸わせてみましょう。
おっぱいを吸われる刺激によって、母乳を作るホルモンである「プロラクチン」が分泌されます。
「プロラクチン」は、その受け皿である「プロラクチン受容体」と合体することで母乳を作ります。
この「プロラクチン受容体」も、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって増えます。
頻繁におっぱいを吸わせて、この受容体をたくさん増やしておくと、「プロラクチン」をたくさんキャッチできるので、母乳がたくさん作られるようになります。
ですから、
・出産後できるだけ早くから
・赤ちゃんが欲しがるままに、頻繁におっぱいを吸わせる
ことが、母乳の生産量を増やすコツなのです。
赤ちゃんが生まれて、母乳作りにスイッチが入ったものの、働きだしたばかりの工場ですから、初乳の量はまだ多くはありません。
この量で赤ちゃんに足りるのかな....と、心配に思うかもしれません。
この時期の赤ちゃんの胃は、さくらんぼ程度の大きさです。
初乳の量は、この小さい胃にちょうど良い量となっています。
こんな小さな胃ですから、すぐにお腹が空いてしまいますね。
頻回におっぱいを欲しがるのは、母乳が足りないから、というわけではありません。
心配せず、赤ちゃんが欲しがるままに吸わせてみてください。
次回は、産後48時間以降の変化についてお話していきます。
参考書籍
本郷寛子・新井基子・五十嵐祐子
『お母さんも支援者も自信がつく 母乳育児支援コミュニケーション術』
南山堂,2015
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