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おっぱいは、乳輪まで含ませる

赤ちゃんにおっぱいを含ませるとき、大切なポイントがあります。


それは、「乳輪まで大きく口の中に含ませる」ということです。



なんとなく、乳首を吸わせるイメージがあるかもしれません。

なぜ乳輪まで含ませることが大切なのか、その3つの理由をみていきましょう。

理由①


より多くの母乳を飲むことができるためです。

まず、乳首と乳輪のなかはどうなっているのか見てみましょう。



ぶどうの茎のようなものが「乳管」という、母乳の通り道です。


ぶどうの実のような部分は「乳腺組織」という、母乳が作られる場所です。

乳首には、作られた母乳が外に出るための「乳管」があり、乳輪部分には母乳を作る「乳腺組織」が多くあります。

つまり、乳首を吸っても「母乳の通り道」ばかりなのであまり母乳は出ません。


「母乳が作られている場所」である乳輪部分を吸うと、母乳は押し出されてきます。

しかも、おっぱい全体の「乳腺組織」のうち、65%は乳首の付け根から半径3センチ以内にあるのです。



ここを含ませると、赤ちゃんは母乳をよく飲みとることができます。

理由②


母乳の分泌を増やす刺激になるからです。

乳輪と乳首には、たくさんの神経が走っています。



母乳を作るホルモンは、赤ちゃんがおっぱいを吸った刺激によって分泌します。


たくさんの神経が走っている乳輪部分まで、大きく口の中に入れて吸うことは、おっぱいの分泌を増やすことに繋がります。


理由③


痛みなく授乳できるからです。

乳首をギュッとされたら痛いですよね。

乳首だけを吸われると、痛みを感じますし、傷ができてしまうこともあります。



上顎を舌でなぞってみてください。


手前は硬いですが、奥にいくと柔らかくなりませんか?

赤ちゃんが乳輪まで深く含むことができると、乳首は上顎の柔らかいところまでいきます。

ですので、強く圧迫されたり、直接しごかれたり、吸われたりしないので、痛みはありません。


ママも快適に、赤ちゃんも効果的に、2人にとって楽な授乳ができるように、「乳輪までしっかり含ませる」を意識してみてください。



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