金田 千依

2020年10月3日

母乳ってどうやって作られるの? ⑤赤ちゃんと一緒にいられない場合

最終更新: 2021年7月24日

母乳育児を軌道にのせるポイントとして、


 

・産後なるべく早くからおっぱいを、頻繁に吸わせる

・母乳をなるべくためない


 

ということをお話ししてきました。


 

赤ちゃんに医学的なサポートが必要だったり、お母さんの体調によっては、出産後すぐにおっぱいを吸わせたり、一緒に過ごすことが難しい場合もあります。


 


 


 

赤ちゃんと離れ離れになると、とても心配で不安になるかもしれません。


 

「何もしてあげられない」と悲しい気持ちになるかもしれません。


 


 

ですが、お母さんが赤ちゃんに触れるだけでも、赤ちゃんにとっては癒しとなり、成長発達の助けになります。 


 

そして、1滴の母乳を与えるだけでも、赤ちゃんを守るたくさんの成分を届けることができます。


 

母乳を与えたい、と思ったら、

できる範囲で早くから、おっぱいを搾る「搾乳(さくにゅう)」を始めてみましょう。


 

赤ちゃんがおっぱいを吸うと、母乳を作るホルモン「プロラクチン」が上昇します。


 

搾乳でも同じ効果があります。

できれば1日8回くらい、自分の体調に合わせて出来る範囲で行ってみましょう。


 

作られた母乳を外に出すホルモン「オキシトシン」はリラックスすることでも分泌されます。

赤ちゃんの写真や動画を見たり、

好きな飲みものを飲みながら...

好きな音楽を聴きながら...

ゆったりできる場所で...


 

など、自分が落ち着ける環境のなかで搾乳するのも効果的です。


 

母乳の量を増やしたい、と思った場合には、


 

暖かいシャワーやタオルで、おっぱいを温めたり、気持ちいいなと思うおっぱいマッサージを試してみるのも良いでしょう。


 

赤ちゃんがいないところで搾乳するのは、寂しくなるかもしれません。

思うようにいかない、もどかしさや、やり場のない気持ちを抱くかもしれません。


 

そんなときは、1人で抱え込まずに、家族や友達、病院のスタッフや保健師さん、地域にいる助産師などに気持ちを吐き出してみてください。


 

いつでもみんな、お母さんと赤ちゃんが元気でいられるよう応援しています。


 


 

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