金田 千依

2020年10月9日

搾乳のやり方 ④保存の方法

最終更新: 2021年7月24日

今日は、搾った母乳の保存方法についてお話ししていきたいとおもいます。


 

搾ったばかりの母乳は、すぐに赤ちゃんに飲ませない場合、保存して必要なときに与えることができます。


 

①室温で置いておいた場合

②冷蔵庫に入れた場合

③冷凍した場合


 


 

この3つの保存では、使用期限に違いがありますので、注意点とともに説明していきます。


 


 

※今回の保存可能期間は正期産の赤ちゃんに与える場合です。

早産や治療中の赤ちゃんの場合は異なりますので、病院に確認してください。


 


 


 

①室温の場合


 

搾ったばかりの母乳は、室温(26度以下)の場合4時間までなら、そのまま赤ちゃんに与えられます。

ただ、日本は湿度も高いため、すぐに与えないのなら速やかに冷蔵庫に入れることをおすすめします。


 

②冷蔵庫の場合


 

搾乳してすぐに冷蔵庫に入れた母乳は、5日以内でしたら赤ちゃんに与えられます。


 

ドアポケットは、ドアの開閉によって温度が変わってしまうため保存に向きません。

冷蔵庫の中心部分や、チルドルームに保存してください。


 


 


 

③冷凍庫の場合


 

搾乳した母乳を冷凍する場合は、専用の母乳パックやボトルを使用してください。


 

冷凍した場合は、6ヶ月間保存可能ですが、できれば3ヶ月くらいで使用してください。


 

もし与える機会がなかったときは、離乳食を作るときに使ってもいいでしょう。


 


 


 

<解凍するとき、温めるときの注意点>


 

解凍するときは、冷蔵庫に入れて解凍するか、40度以下のお湯で解凍してください。

体温よりも熱いお湯や、電子レンジでの解凍はしないでください。


 

せっかくの母乳の免疫成分やタンパク質が壊れてしまいます。

「冷蔵」した母乳を温めるときも同様です。


 

また、1度解凍したり、温めた母乳は、その回の授乳で使いきってください。


 


 

1度冷凍すると、母乳中の白血球が壊れるため、抗菌作用が低下しています。


 

ですので、飲まなかったからといって、再度「冷凍」や「冷蔵」しないようお願いします。


 

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